書評

「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」cis

 

市場の潮目に沿う

 

この本を読んで心に刺さったというか、一番印象に残った言葉を紹介しよう。

「上がり続ける株は上がり、下がり続ける株は下がる。」

もし、投資をやってない人がこの言葉を聞いたら、
「そんなの当たり前のことじゃないか。」と言うだろう。

 

しかし、投資経験者ならば誰しもが分かるだろう。
この言葉の真意を理解し、実行することの難しさが。

もし、株や為替などなんでもいいが、大暴落したとしよう。
下がりに下がって、もう下がりきって少し落ち着いたという時、あなたならどのように行動するだろうか。

僕ならそこで、確実に「買い」という選択を選ぶ。いや、選んでいた。この本を読むまでは。

下がりまくって、もうここが「底」だ!!という時に、反発して上がるのを予測して「買い」を入れるのだ。

しかし現実はそう甘くない。
この手法でうまくいくことは確かにある。が、失敗することの方が多かった。

過去のチャートからこの辺りが「壁」だろうと予測を立て、逆張り(株価が下がっているものが反転して上がることを考えて賭ける事)をすると、ものの見事にさらに下がって、やむを得ずに損切り…( ;∀;)

そんな時にこの本を読んだもんだから、めちゃめちゃ心に響いた!!(笑)

「今現在買われていることで上がっている、売られていることで下がっているというのは明確な事実としてそこにある。であればマーケットの潮目に沿って行動するのがいちばん勝つ確率が高い。」
とcisさんは言っている。

たしかに。ごもっともである。

 

しかし、この株の基本ともいえる、一番シンプルな手法こそが難しい。

なぜなら、これだと利益が最大限取れないからだ。
cisさんが言っている「潮目に沿って」売買するならば、流れが出始めたところで、買って、天井を過ぎて反転し始めた下がり気味のところで売ることになる。これでは、利鞘は最大限とれない。

だがそれでいい。

 

「うまいトレーダーは、利益をマックスで取りに行くのではなく、上がり始めと、下がり始めは捨てている。」
という話をたしか、与沢翼さんが言っていた。

「まさにその通りじゃないか。」とこの本を読んでその言葉が確信に変わった。

人間は欲望に流されやすい。
目先の利益にとらわれる生き物であるし、それが生物の本能でもある。

チーターは目の前に獲物がいれば走り出すし、オスはいつだってメスの背中を追いかける。

 

逆張り手法はうまくいけば利益を最大限とることができる。だからこそ、この手法を取る人多い。

両津さんやリバモアといった投資家もこの逆張りを得意とするプレーヤーだ。

しかし、逆張りはめちゃめちゃ難易度が高いうえに、
欲望に飲まれたトレーダーがこの手法をとれば確実に市場に喰われる。

間違いないだろう。

やはり、cisさんが言っていた通り、「自分を客観視できる人間」でなければ、市場において勝利を掴むことはできないのだ。

 

「人が恐怖を感じている時はチャンスになる」

cisさんは、あらゆるケースにおいても、逆張りは決してするな!と言っているわけではない。

唯一、逆張りが許されるのは、「人が恐怖を感じている時」である。

これはいったいどういった時のことを指しているのか。

具体的な例を挙げると、
・「ITバブルの崩壊」
・「リーマンショック」
・「サブプライムローン問題」
・「ギリシャショック」
などだ。

「こうしたときには群集心理として恐怖が発生するので、相場としてはチャンスとなる。」
のだそうだ!

しかし、やはりこれも実践するのは相当強靭なメンタルが必要となる。
一般の人ならば到底なせる業ではないだろう。

なにしろ、株が大暴落して、会社が倒産しまくっている中、買えるだろうか?
もっと下がるんじゃないか。もうこの世の終わりだ。

などと考え、行動できないのが現実である。

そういった意味では、仮想通貨は今が買い時なのかもしれない。
仮想通貨バブルが2017年で終わり、2018年はどんどん下がり、現在は約40万あたりを推移している。(2018/12/27)

仮想通貨は、このまま下がり、消滅するんじゃないか。とか、もう仮想通貨なんて一時の物で、もう終わりだよ。

なんて言われている今こそがチャンスなのだと思う。

cisさんも言っていたように「群集心理としての恐怖」を利用するのである。

(ただ、あのcisさんでも不況こそチャンス!!と思い、リーマンショックで大暴落で底をついた際に、リート(不動産投資信託)を買ったそうだが、世界初のリート倒産が起き、6億円損している。)

 

どの世界でも一番シンプルに行動できるやつが勝つ

この本を読んで思った、第一印象は、「シンプルなものこそ勝つ」であった。

ぼくは、よく麻雀をするのだが、麻雀を始める前は何十冊も本を読んで勉強した。
お金が絡む勝負事は負けたくないからである。(笑)

今回のcisさんの本は、堀内正人氏が書いた麻雀本を読んだ時の感動に近いものがあった。

堀内氏は僕が一番尊敬するプロ雀士の方で、個人的な意見ではあるが、日本で一番麻雀がうまいと思う。

そんな彼は、確率に忠実で、堅実な麻雀を打つ。鳴きを駆使して速攻で仕掛け、スピード勝負で負けたならば、べた降り。
というめちゃめちゃシンプルな麻雀を打つ。

cisさんは、なんか堀内さんに似ているなあと思った。

cisさんの投資手法は、沢山の数のやり方がある中で、一番シンプルでしかもめちゃめちゃ強い。

 

「Simple is the best」

これに尽きる。

 

しかし、シンプルに行動することこそが一番難しい。

言い換えると、多くを知り、経験が豊富だからこそシンプルに行動できると言えよう。
初心者はシンプルに行動できない。なぜなら、それがシンプルなやり方だと分からないからだ。

全てを知っているからこそ、シンプルに動ける。

これが究極だ。

 

スポーツ界でも、食品関係でもどんな業界でもいえる。

シンプルにプレーするプロスポーツ選手はやっぱりうまいし、無駄な動きが多い奴はへたくそだ。

料理もシンプルなものが一番うまいというのはよくあるケースだろう。

 

「本を読んでいるだけでは相場に勝てない」

ごもっともである。

サッカー動画を見たからといって、サッカーが上手くなるわけでもないし、プレゼンの本を読んだからと言って、スティーブジョブズ張りのプレゼンを披露できるか、と言われると、そうではない。

 

始めるならなるべく早く。経験こそがものを言う。

この記事を見て、投資に興味を持った方。

今すぐ投資を始めるべし!!

これは僕の持論であるが、

労働収入には、限界がある。サラリーマンで一生涯死に物狂いで働いたとしても、3億。うまくいっても、たった5億程度。

 

100億を稼ぐほどの億万長者になるためには、ビジネスで一発当てるか、投資しかない。

だからこそ、投資は重要であり、なるべく若いうちから、少しでも早いうちから始めるべきなのだ。

 

 

それではっ!( `ー´)ノ